倉庫を維持管理する事業者が、個人ユースの開拓のために開発した業態が、いわゆるトランクルームという主に個人向きの倉庫です。気づかないうちにものは増える一方。家族の多い家ならなおさらです。限られた居住スペースを有効に使うために、例えば季節商品やしばらく使わないもの、あるいはたまにしか利用しないが捨てるわけにはいかないもの、そうしたものを保管する個人向きの倉庫として、トランクルームは特に都市部においてポピュラーな存在になっています。
倉庫を個人でも利用できるトランクルームですが、その倉庫の機能は千差万別です。トランクルームに利用可能な倉庫は、倉庫の区分における1類から8類までどれでもよいことになっているので、防湿などの対策が施されていない倉庫もありえます。一般に機能が劣る倉庫ほど利用料は安価になる傾向もありますが、自分が何を預けどのようにその倉庫を利用するのかをよく検討してから、適切な倉庫を借りるのが良いでしょう。倉庫について、事前に事業者によく確認しておく必要があります。
倉庫を個人で利用する場合、倉庫の機能を重視し、倉庫に入れる物品が長期間支障なく保管できるかどうかを最重要視するのは当然ですが、それと同時にその倉庫が使い勝手の良いものであることも重要です。物を出し入れする頻度にもよりますが、倉庫は自宅から近いほうが何かと便利ですし、また重たいものを出し入れするなら、例えば女性でも出し入れが楽に行える倉庫でないと、上手に活用することができないことにもなりかねません。
倉庫を維持管理する倉庫業には登録が必要なこと、主に個人向きの倉庫であるトランクルームに関してもそのことは変わらないことは先述したとおりです。無用なトラブルを避けるためにも、トランクルームを利用する場合には、国土交通省の登録を受けた正規事業者が運営する倉庫を探しましょう。また認定トランクルームと表示された倉庫は、国土交通省に優良と認定された倉庫ですので、倉庫を選ぶ際のひとつの目安になると思われます。
倉庫があれば家の中も片付きます。買い物をするときにも置き場所をあれこれ考える必要がなくなるかもしれません。またトランクルームも個人ユースとは限りません。個人事務所や小規模な会社なら、すぐには必要ではない資料類や帳簿類を安全に預ける倉庫として、利用の仕方はたくさんあります。小さなショップを経営しているかたならちょっとした在庫を保管する倉庫に良いかもしれません。プライベートな倉庫としてトランクルームの利用の仕方は様々です。